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企業の経済活動における価値を向上させるために
Value Engineeringという方法があるので、まとめました。
Value Engineeringについて
Value Engineeringは「価値工学」と呼ばれ、価値を上げる組織的な活動を指します。
価値 = 機能 / コスト
安くても必要な機能が無ければ価値は低く、機能がたくさんあっても高ければ価値は低いです。
お金を払えば良いものが手に入るというのは当たり前で、それにはあまり価値がないということです。
例えば、
「高いお金を払えばおいしい焼き肉を食べれる。」
これは当たり前のことで、あまり価値がありません。つまり、顧客がその焼き肉屋を選ぶ可能性は低いのです。
システム開発でも商品開発でも同じで、高いお金を払えば良いモノはいくらでも作ることはできます。
ただ、それだけ高いお金を払う必要があるか(価値があるか)ということを検討して、
プロダクト開発における費用対効果を最大にする必要が有ります。
VEの手順について
1.機能定義
2.機能評価
3.代替案の作成
4.提案と実施
1.機能定義について
顧客は製品の働きを期待して、商品を購入します。
使用機能と貴重機能を洗い出します。
使用機能・・・本来の価値を果たす機能
貴重機能・・・顧客の欲求を喚起する機能
例えば焼肉で考えた時、は下記のように分けることができます。
使用機能は「味がおいしい」
貴重機能は「見た目が良い」
2.機能評価について
果たすべき機能に対するコストを評価します。
機能評価値(貢献度基準)とコストの差の大きなものを特定し、優先順をつけます。
※コストは開発から廃棄までのライフサイクルコストで考えます。
3.代替案の作成について
ブレーンストーミングとして価値向上のアイデアを洗い出します。
※良い悪いはまだ検討せず、数を出すのが重要です。
その後、
概略評価・・・使えるアイデアに絞る
↓
具体化・・・欠点の削除
↓
詳細評価・・・優秀な案を採択
の順で行います。
4.提案と実施について
現状の分析、経済効果や実行計画をまとめて社内に提案します。
VE実施後、どうだったかの効果測定が非常に大事です。
以上です。ご覧いただきありがとうございました。