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AWS

Server Migration Service(Black Belt解説)

記事説明

この記事では、「Migration & Transfer」分野の重要なサービスである、
AWS Server Migration Service
について説明します。

↓Migration & Transferの重要なサービス一覧
・AWS Application Discovery Service
AWS Server Migration Service
・AWS Snow Family
・AWS DMS

↓参考:【AWS Black Belt Online Seminar】Server Migration Service & Application Discovery Service
https://d1.awsstatic.com/webinars/jp/pdf/services/20170621_AWS-BlackBelt-ads-sms.pdf

実施プロセスのおさらい

移行の実施プロセスのおさらいです。

ディスカバリー ・・・ 移行対象機能の洗い出しなど

設計 ・・・ 計画、手順設計、作業見積もりなど

変換 ・・・ ネットワーク、アプリケーションの実装、単体テストなど

移行 ・・・ パイロットテスト(受け入れテスト)、リリース準備など

運用 ・・・ プロビジョニング、利用者研修、インシデント対応など

最適化 ・・・ 移行後の評価と最適化、継続的なアップデートなど

変換・移行のフェーズにおいて、利用できるサービスが
AWS Server Migration Serviceとなります。

AWS Server Migration Service概要

概要としては、「既存のVM環境のイメージをAMIに変換する」サービスであり、
リホスト(単純移行)をする場合にプロジェクト費用や期間を低減する効果が期待できます。

・VMwareのみサポート
・エージェントレス型での移行
・オンプレミスVMに対する増分変更をキャプチャし、AWSに自動的に転送
・1アカウントあたり最大同時に50VMの移行が可能
・AWS管理コンソール、及びAPI/CLIアクセスから操作が可能
・Amazon Machine Images (AMI)からのEC2インスタンス実行

※引用元:https://d1.awsstatic.com/webinars/jp/pdf/services/20170621_AWS-BlackBelt-ads-sms.pdf

AWS Server Migration Serviceの流れ

1.スケジューリング(移行ジョブを設定)

2.アップロード作業

①スナップショット取得
②VMからOVFテンプレートへエクスポート
③VMDKファイルをS3バケットへアップロード
④スナップショットの消去

3.変換作業

①VMDKファイルをEBSスナップショットに変換
②S3バケットのVMDKファイルを削除

4.AMIの作成

制限事項

・1アカウントあたり最大50までの同時VM移行
・VMの最初のレプリケーション時点から、90日間まで使用可能。

インストール/設定の流れ

1. Server Migrationコネクタのダウンロード
① AWSのサイトからダウンロード(OVF形式のFreeBSD VMアプライアンス)
② vCenter 経由でコネクタをESXi上にデプロイ

2. IAMユーザー/ポリシー等の設定
① コネクタ用のIAMユーザー作成、アクセス/シークレットキー生成
② IAMユーザーへ「ServerMigrationConnector」IAMポリシーをアタッチ
③ VMwareスナップショット操作用、vCenterユーザーIDを作成

3. コネクタのセットアップ
① ESXi上にデプロイされたコネクタへアクセス(https://コネクタのIPアドレス)
② 使用許諾、SMS管理用IDの作成、使用リージョン、キーの入力、等々

4. vCenterからサーバー情報をSMSへインポート
① AWS管理コンソールからSMSを選択し、「Import Server Catalog」をクリック

なお、SMSのサービス自体は無料となります。
S3とEBSスナップショットは使用するので、その分の料金はかかります。

まとめ

まだVMwareのみのサポートとのことですが、既存のVMイメージをAMIに移行できるというのは、
リホスト(単純移行)をする場合、とても有益なサービスですね。

それでは、お読みいただきありがとうございました。

阪本翔太

阪本翔太

奈良県の中小企業診断士。 地方でがんばる人をITで後押ししたい。

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